--.--.-- (--)
スポンサーサイト
2008.05.31 (Sat)
本:『変身』 / フランツ・カフカ
![]() | 変身,掟の前で 他2編 (光文社古典新訳文庫 Aカ 1-1) (光文社古典新訳文庫) (2007/09/06) カフカ 商品詳細を見る |
『変身』/フランツ・カフカ (チェコ出身・ユダヤ系/ドイツ語で記述)
内容:ある朝、グレーゴル・ザムザがベッドで目を覚ますと、
巨大な虫に変身していた。
家族の物語を虫の視点で描く。
どうも内容を勘違いしてるような気がして、
読み直してみました。
読みたいなーと思っていたら、偶然、パソコンデスクに置いてありました。
(これが、須藤元気のいつも言ってる、シンクロニシティってやつ?)
「変身」は、中学時代に背伸びして読んだけど、
どうやら、途中で読むのを諦めたみたいです。
最初の何ページかしか読んでなかったので、
「虫になったのに、何事も起こらないストーリー」やと
勘違いして記憶してました。
ちゃんと最後まで読んでみると、違うんですねー。
ホラー小説です。なんともおぞましい。
いつもいつも、カフカは何が言いたいんでしょう。
ただの皮肉屋のようなのに、人を引きつける魅力を持っています。
「変身」も、第三者から見ると、
とてもたんたんとした話の展開の仕方ですが、
虫になった主人公の心情がリアルに描かれているので、
話にぐいぐい引き込まれてしまいます。
これが文学ってやつですね。
最近の携帯小説にも見習ってもらいたいです。
ところで、虫になったグレーゴルは、少し不憫です。
虫になっても、営業の仕事に普通に行こうとします。
こんな事態にあっても、彼はまだ、仕事の方が大事なんですね。
カフカからの、企業戦士への痛切な皮肉でしょうか。
私は、光文社の古典新訳文庫で読みました。
なんかめっちゃ読みやすいんですけど!
岩波文庫とえらい違いです。
この記事のトラックバックURL
この記事へのトラックバック
| BLOGTOP |
お邪魔してみました。
カフカの何言いたいが分からないが魅力的な点は
日本でいうと安部公房でしょうか?