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2010.01.12 (Tue)

漫画:『おやすみプンプン6巻』を読んで

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おやすみプンプン 6 (ヤングサンデーコミックス)/浅野いにお



【続き・・・】

別に浅野いにおは好きでもなんでもないし、
共感したこともほとんど無くて、
「女の子がかわいい」とか「リアリティが薄い」とか
浅い感想しか抱いたことが無かったのですが、
「おやすみプンプン」の6巻を読んで、
私は初めて浅野いにおの漫画で泣きました。

びっくりしました。
もう何年も浅野いにおの漫画を読んできたのに、
この一冊で、初めて、心から共感することが出来ました。
そんなことも、あるもんなんだなあ。

この本は先月、年末に読んだのですが、
その頃の私は心に大きな空虚を抱えていて、
孤独と不安に胸が押しつぶされそうでした。

年末はなにかと、忘年会だのクリスマスだの、
大勢で集まることが多いのですが、
私は毎年この時期になると気分が沈みます。

友人はそれなりにいるし、
楽しいこともたくさんあるし、
なにをそんなに寂しさを感じることがあるのか、
自分でもよくわからないのですが…。

群衆に埋もれると、より一層、
自分の孤独感が浮き彫りにされます。

その場にぽつんと取り残されて、
困惑のあまり、うまく言葉が紡げない。
そんな自分に二重に困惑します。
もちろんこれは心象風景で、
現実世界では、うまくやっているフリをしているのですが…。

どうしてこんなにも、寂しいのだろう。

おそらく私の心の中に、
「人に理解されたい」という根源的な望みがあって、
しかしその気持ちが強すぎるが故に、
「誰にも理解されない」という裏返しの感情となってしまい、
心に強固な根を張っているように思います。
求める気持ちが強すぎて、心ががんじがらめです。

「人は、自分の孤独を埋める為に、他人を求めてしまうんだ」

『おやすみプンプン』のテーマの一つに、
「理解されないが故に、孤独が故に、他人を求めてしまう」
というものがあると思うのですが、
おそらくそれは誰しもが、
心の中に抱えているものなんじゃないでしょうか。
深い深い聖域に根ざす、一番大切な感情なんじゃないでしょうか。

その感情から逃げ続けているかぎりは、
人は、永遠にひとりぼっちなのかもしれません。
年末にひとり、そんなことを考えました。


と、ここにきて全然プンプンの話をしていないことに気づいたので、
ここで少し…。

6巻はプンプンママがメインのお話です。
40歳手前(推測)のシングルマザーで、
特に親しい友人もいない、人生のパートナーもいない、
息子ともうまくいかない、不倫関係に愛情は無い。
ないないないない、なんにもない。

この中年女性の孤独感たるや、凄まじいです。
「私も将来こうなるんじゃないか…」と、
一抹どころか、不安に心を占拠されそうになります。

その寂しさに、年末の私の心がちょうどリンクしてしまって、
最後のところで、少し泣いてしまいました。

顧みればいつだって、人生は、少し悲しい。
みんながもっと、素直になれればいいのに。
そう思いました。


なんだか、考えなくていいことばかり考えてしまいます。
自分で沼にズブズブとはまりに行って、
抜け出せなくなってしまいます。
行かなきゃいいのに…。

でも、もしかしたらその沼の底には、
きらきら光る宝石が埋もれているのかも知れない。
そうだったらいいな。
希望を捨てずに、生きるしかないや。

ああ、久しぶりにめっちゃ頭使って考えた!
よし、明日もがんばろう!

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21:45  |  漫画  |  TB(0)  |  CM(2)  |  EDIT  |  Top↑

*Comment

■6巻

前コメントしに来たのですが
自分の名前がわからなくなってしまいました!
なので新ネームで

>別に浅野いにおは好きでもなんでもないし、
>共感したこともほとんど無くて、

>この一冊で、初めて、心から共感することが出来ました。

毎巻のようにこのブログでレビューされていたのに
実はそんな思いを抱いていたとは驚きでした。
でもレビュー続けていたのは
何か引っかかるところがあったのでしょうか。

単行本は読んでいなくて雑誌を追ってるので
この巻がどの話まで入ってるのかわからないのですが

たとえば
「親子だから」という理由で
無条件な絆があるように言われたり
どんなに嫌いあってても
どこかでは認め合ってるんだよとか
よく親子の描き方にありますが

この漫画では最後までそこを否定していたので
ちょっと新たな視点だなと思いました。

「ジャイアンツのことばかり書く父からの手紙」を
伏線としてここまで持ってきての最終展開は
それまでその兆候が出てきてなかったので
ばっちり裏切られました。

「ソラニン」映画公開でおそらく作者が
著名人的な扱いになりそうな昨今の状況ですが、
(同じく映画化された「ボーイズ・オン・ザ・ラン」の作者や、「デトロイト・メタル・シティ」の人に比べると遥かに扱いがいい)

数ヶ月休んだあと
連載再開一発目の話で(7巻収録の話かも)
プンプンをまったく出さずに妙ちくりんな話を展開してたので
まだまだ大丈夫だと思いました。

次巻のレビューも楽しみにしています。
プンプンファン |  2010.03.31(水) 01:34 |  URL |  【コメント編集】

■>>プンプンファンさん

浅野いにおさん、お好きなんですね。
お気に触ったならごめんなさい。

私にとっていにおさんは、漫画はおもしろいし、
なんだか気になる存在だけど、
諸手を挙げて「大好き!」と言えるような感じでもないんですよね。
なんとなく、心にひっかかりを感じるから読み続けてる感じです。

でも個人的に、「ソラニン」はよくわからないけど、
「おやすみプンプン」はとても好きです。
プンプンがなんだか愛しい。すっかり愛着がわいてしまってます。

親子間のドライな関係は、いにお作品の持ち味のである、
現代の若者の空虚感が出てて好きですけどね。

人間の心の行き違い、
わかりあえないことの絶望感を描かせたら、
いにおさんはピカイチです。

プンプンパパの手紙の正体は、私もだまされました(笑)
だってこれじゃ、パパは物語に無関係じゃないですか。
でもその分、こまめに手紙を書いていた
ママからプンプンへの愛情が際立つわけで…。
ちなみに6巻は、ママが亡くなるところで終りです。

ところで、いにおさんの世間からの扱いですが、
浅野いにおさんは佳作が多いし、
どことなく文化的で文学的な匂いがするから、
扱いがいいのかもしれませんね。

長くなってすみません。
ここのブログは、ホントきまぐれで更新してるので、
気が乗ったら、漫画の感想など、また書きたいと思います。
というか読んで下さっている方がいるなんて…。ありがとうございます。
Maikon |  2010.04.01(木) 23:21 |  URL |  【コメント編集】

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